関節リウマチの治療薬
レミケード

監修:埼玉医科大学 副学長 慶應義塾大学 名誉教授 
竹内 勤 先生

生物学的製剤「レミケード」

レミケードは、高度なバイオテクノロジー技術によってつくられます。
アメリカで開発され、今では100を超える国々で使用されており、日本でも関節リウマチの治療に10年を超える実績があります。

レミケードは、日本では関節リウマチだけでなく、クローン病・潰瘍性大腸炎(消化器の病気)、ベーチェット病(目などの病気)、強直性脊椎炎(脊椎の病気)、乾癬(皮膚の病気)などの治療にも使われています。

これまでにレミケードによる治療を受けた患者さんは、日本では約13万人以上、世界では300万人を超えており、有効性や安全に使うための情報が集められています。

*2020年8月現在

レミケードの作用

関節リウマチは、ウイルスや細菌などの外敵を攻撃して身体を守るしくみである「免疫」に異常が起こり、自分の体の組織を攻撃してしまう病気です。全身の関節に強い炎症が起きて痛みや腫れが生じ、さらには関節破壊へと至ります。

「免疫」の働きを担う体内物質の1つがTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)です。関節リウマチ患者さんの体内ではTNFαが異常に増えていて、関節内の炎症や、軟骨・骨の破壊の原因となります。

レミケードはTNFαの働きをおさえる薬です。体内でTNFαに強力にくっつき、関節への攻撃を阻止します。また、TNFαを生み出している細胞を壊し、TNFαが増えないようにする働きもあります。

レミケードの効果

  • 痛み、腫れ、朝のこわばりなどの症状を改善する
  • 関節破壊の進行を防ぐ

レミケードは「TNFα」と戦って、効果を発揮します。

TNFαの働きとレミケード

正常な関節では、異物を攻撃

TNFαは、外敵から身体を守る「免疫」の働きを担っていて、骨を攻撃することはない。

関節リウマチでは、骨を攻撃

関節リウマチでは、異常に増加。関節が大きなダメージを受ける

TNFαと戦い、関節を守るレミケード

TNFαと結合してその働きをおさえる。レミケードはTNFαの攻撃を防ぐ

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レミケードによる治療を受けられる患者さん、
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