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関節リウマチの治療薬
レミケード
監修:埼玉医科大学 副学長 慶應義塾大学 名誉教授
竹内 勤 先生
生物学的製剤「レミケード」
レミケードは、高度なバイオテクノロジー技術によってつくられます。
アメリカで開発され、今では100を超える国々*で使用されており、日本でも関節リウマチの治療に10年を超える実績があります。
レミケードは、日本では関節リウマチだけでなく、クローン病・潰瘍性大腸炎(消化器の病気)、ベーチェット病(目などの病気)、強直性脊椎炎(脊椎の病気)、乾癬(皮膚の病気)などの治療にも使われています。
これまでにレミケードによる治療を受けた患者さん*は、日本では約13万人以上、世界では300万人を超えており、有効性や安全に使うための情報が集められています。
レミケードの作用
関節リウマチは、ウイルスや細菌などの外敵を攻撃して身体を守るしくみである「免疫」に異常が起こり、自分の体の組織を攻撃してしまう病気です。全身の関節に強い炎症が起きて痛みや腫れが生じ、さらには関節破壊へと至ります。
「免疫」の働きを担う体内物質の1つがTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)です。関節リウマチ患者さんの体内ではTNFαが異常に増えていて、関節内の炎症や、軟骨・骨の破壊の原因となります。
レミケードはTNFαの働きをおさえる薬です。体内でTNFαに強力にくっつき、関節への攻撃を阻止します。また、TNFαを生み出している細胞を壊し、TNFαが増えないようにする働きもあります。
レミケードの効果
- 痛み、腫れ、朝のこわばりなどの症状を改善する
- 関節破壊の進行を防ぐ
レミケードは「TNFα」と戦って、効果を発揮します。
TNFαの働きとレミケード
正常な関節では、異物を攻撃
関節リウマチでは、骨を攻撃
TNFαと戦い、関節を守るレミケード
- 関節リウマチの治療薬
レミケード テキスト - 動画
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高額療養費制度